今年2021年3月11日には、東日本大震災から10周年を迎えます。皆さんは、どんな心持ちでこの日を迎えようとしていますか?
僕自身は10年前のこの日、アメリカのマイアミにいて、早朝のバイト先の仲間から「おい!日本は大丈夫か?」と言われてはじめて東日本を襲ったこの大震災のことを知りました。その時には10年後の今日、この東北の地に自分が立ち続けていることなど想像もしていませんでした。
でもそれと同時に、この10年間自分がいるべき場所はここでしかなかったという、不思議な確信もあります。
10年前の3月11日から数ヶ月間、「何かしたい!何かさせて!」という思いがどんどん増していき、気づくと何とか日本に帰国して東北に行って何かをする道を、神様に求めていました。
振り返ってみると、日本にいたくなくて外国にいた僕にそんな変化が起こっていたのは、神様が東北の皆さんへの愛を抑えきれずに僕の心にも注いでくれたからだと思います。
そして奇跡的に道は開けて、僕は日本に帰って来て東北の皆さんの友達となれる機会を得ました。それは僕にとっての心からの光栄です。
そしてあっという間に10年間は過ぎました。
ここではその10年間の話はしないけど、伝えたいことが1つあります。
10年前、世界は東北の皆さんのために祈り、東北の皆さんを助けようと多くの人が支援を送り、そしてこの地に多くの人が渡って来た。
それは神様が僕たちの心を動かしてくれたから。
それはあなた一人に、それだけの価値があったから。
それはあなた一人が一筋の希望を得て笑顔になれるためなら、神様は世界をオーケストラのように総動員して、希望の響きを届けようとするから。
僕もそうやって呼ばれた一人だと、今では分かる。だからこうやって今日も、あなたが本当に大切な存在であることを伝えさせてもらえることは心からの喜びです。
神様は僕をこの地に呼んでくれた時、この聖書のことばをはっきりと語ってくれました。
エレミヤ29:11 JCB
わたしは、おまえたちのために立てた計画をよく知っている。それは災いではなく祝福を与える計画で、将来と希望を約束する。
僕たち教会は、この希望をこの東北の地に語り続け、またこの計画の一部になるために進み続けます。
だからあなたも一緒に前進しよう。ベストはまだまだこれからなんだから。
宣希